エンジニアの一番基礎の能力は何だ?

非常に意外なところかもしれないのが、エンジニアの一番の基礎はProgrammingスキルじゃ無いと私は考えている。

エンジニアの一番基礎の能力は何だ?

まずお題:エンジニアの一番基礎の能力は何だ?

非常に意外なところかもしれないのが、エンジニアの一番の基礎はProgrammingスキルじゃ無いと私は考えている。

エンジニアも社会人も学生も、このビジネス社会の一員として、長い人生の中に、本を含めて、大量な文書を読まないといけない。秒速で文書の趣旨と全貌を把握できる全貌力がとてつもない重要だ考えている

ここではよく知られている速読力とあえて区別して、速読力ではなくて、「全貌力」の造語を作った

しかし、学生さんや、新卒はともかく、社会人数年経験した方も全貌力ができていると言い切れない。それこそ、目の前にあることしか知らないエンジニアと最新面接の中によく会った。

以下の記事に、好奇心の重要性を強調した。好奇心があった上で、全貌力を持つと、勉強速度が10倍になっても過言ではない。

好奇心がすべての原点
エンジニアになりたい諸君、好奇心を持とう!「何」「何故」が次から次へと湧いてくるように!

全貌力の5つの基礎概念

タイトル、サマリー、目次、見出し、箇条書きのコンセプトをまず把握しないといけない。

タイトル

卒論やブログ記事などあらゆる文書を書いていくと、この5つのコンセプトと常に触れていると思う。

この5つのコンセプトと全く無縁でもブログを書けるのが、エンジニア志向なら、やめた方が良い

タイトルは一番馴染みがあるはず、この記事のように設問するタイトルもあれば、技術の文書だと超硬い Documentation 一言で終わっているのも多々ある。メディアの世界では、目的に応じて、相応しいタイトルをつけれるだけで、対価をもらえることが多々あって、全貌力にはどれがタイトルを識別できればOK。

サマリー

サマリーを書いていない文書も多い、その場合、文書のどの部分がサマリーなのかを見分ける力が必要。

たくさんの文書を読んだら、逆にサマリーがどこにあるのかわからない文書にあったら、すぐに文書の質が悪いと判断できるので、無駄な探る時間を節約できて、もっと効率的な勉強ができる。

目次

僕がどんな本を読んでも、まず帯に書いている褒め言葉ではなくて、目次を読む。技術関連の文書も同じく、まず目次を探して、ざっと見る。

全貌力に一番重要なポイントは目次を読んで理解する。

全貌力の90%が目次を理解することだと思う。そのぐらい重要だ。

もちろん、内容によって、わからないことがある、面白いことがある、それこそぱっと飛んでいて、確認すれば良い。

2008年、iPhoneの開発に初めて携わる際に、文書のリストとそれぞれの目次を読んで、Apple社の開発文書の質が結構高いなぁと感心した。その後具体的なAPIの記載がなかったなどの問題も多々あったのが、近年のApple開発ドキュメントは本当に素晴らしいだと感動したぐらい改善された。

当時Microsoft社のMSDNが宇宙一分かりやすいドキュメントだと思った。

見出し

Wordを使ったことがあれば、目次が見出しから作られたとわかるでしょう。見出しはロジカルに内容を分割してくれるので、ロジカルに上下位関係、前後関係、大小関係、因果関係などは目次を見ればわかる。

逆に、技術領域の文書は、そのようなロジカルな関係を見出しから読み取れ流ように、書く際に注意すべき点だ。

箇条書き

最後は文書内の箇条書きは毛細血管のように、文書内の各要点をリストするものだ。

  • 点のリストと数字のリストがある
  • 特に数字のリストは自分で書くと、よく数字が狂ってしまう
  • 読む側と書く側が箇条書き通して、高速な意思疏通が可能

だからこそ、社会人の箇条書き能力が書店の本棚を一つ占めるぐらい沢山ある。ただ、箇条書きが全貌力の最後だ。個々の内容要点を把握するに非常に役に立つのが、全貌把握にはやっぱり目次が一番重要だと思う。

いよいよエンジニアの世界へ:Markdown記法

近年githubやGitLabの流行りによって、Markdown記法が世の中に大変浸透してきた。エンジニア以外の職種にも広がりつつあると思うが、とはいえ、エンジニアのみなさんがMarkdown記法をどこまで習得できたのか?

Markdown記法の中に、見出しと箇条書きが一番特徴的な書き方になっている。

# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
#### 見出し4
##### 見出し5
######6 見出し6

- リスト
- 番号抜きのリスト

1. 番号付きのリスト
2. 番号振りに心配しなくて良い

その以外の書き方がエンジニアのみなさんは自分の体の血液のように、何も考えなくても書けるように練習するのが必要。大した内容では無いので、全貌力を把握した上で、秒速でMarkdownに慣れよう。

最後に

この記事は最近CTOとして面接官の仕事を沢山やってて、さまざまな新卒、第二新卒、中堅30代の方々と会った上で感じたものだ。誰もが把握すべき基礎の基礎と読んでも過言では無いのが、学生さんのみなさん、キャリアチェンジを図るみなさんに、少し助言できたらなぁと思って、書いた。

これを読んで、自分が読んで文書や、ドキュメントなど5つのコンセプトをどこまで当てはまれるのかを確認して見てください。